代表理事より、年初のご挨拶(堤 太郎)

2022.1.10

大変遅ればせながらで恐縮ですが、旧年中は大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。 本年も何卒、よろしくお願いいたします。 

2022年は、昨年末から年頭にかけての、木造住宅の性能に大きく関わる複数のパブコメ実施から始まりました。 さまざまな施策がこれから実施されていくと思われますが、間違いないのは「これからは当たり前の基準がどんどん上がっていく」ということです。
家づくりの土台としての性能は、作り手側の意識のみによらず、住まい手であるエンドユーザーからの求めもあり、(これまで停滞していた分も含めて)急激な向上が必要となる兆しが見えており、それを行政側も後押しする機運ができています。 そのように常にアップデートされる住宅の性能も、竣工直後の「初期性能」にとどまらず、何十年も継続してはじめて「さまざまな危険から住まい手を守る」ことができるわけですから、継続するための耐久性がより不可欠となってきます。
あらためて、「一般社団みんなの住宅研究所」では「構造・断熱(省エネ)・耐久性」の3つの柱が最低限、押さえておくべきポイントであることを引き続きアピールしながら、日本の家づくりの向上に資する団体となるべく活動を継続してまいる所存です。 

そんな当団体ですが、昨年2021年を振り返りますと、本格的な活動は5月からということで会員募集も継続しながら、毎月の技術レポートの発行や各種の情報発信、会員限定のオンラインイベントを中心に実施し、加えて会員様個別のご相談にも都度、さまざまな形で回答をしてまいりました。 おかげさまで2022年1/10現在、全国の工務店・設計事務所を中心に、個人会員から年間500棟を超えるビルダー、全国区の建材メーカーまで、74社様のご入会となっています。 2022年はさらに活動を拡大していく予定ですが、
・(構造、断熱・省エネはもちろん、特に耐久性を中心に)専門理事による詳細かつ具体的な解説講座
・オンラインイベントのさらなる活発化とスムーズな運営
・リアルでのセミナーや懇親会の実施(状況を見ながらとなりますが、会員総会も含めて)
・会員間の交流の活発化
・トラブル事例の資料整備と共有
・質疑応答の環境整備 ・会員リストの一般公開
・理想的な仕様、納まり図の着手
等々、積極的に進めてまいる所存です。 特にこれからは情報共有だけではなく、所属していること自体が信用となり、商談にもつながるような、団体として中身の伴ったブランド化も頑張りたいと思います!

 以上、引き続きまして、よろしくお願いいたします。